2016年3月20日日曜日

食楽台湾 その① ~素食・心と体の安息日~



最近暖かい日が続いているせいか、冷たい飲み物を、よく飲むようになりました(^^)

特に動くと少し汗ばむ感じがして、時々、冷たいコカコーラを一気飲みしたいなあ、などと、バカバカしいことを仕事中に考えてしまいます。


皆さま、いかがお過ごしでしょうか?


今日は、「食楽台湾」と題したテーマで、台湾の食文化についてのお話しをしようと思います。
今後、少しずつ、色んな食べ物について、お話しを展開してゆけたらなあと思っています(^0^)


その第1話として、台湾の食文化の一つ、「素食」をご紹介します。


台湾は、美味しい食べ物の宝庫でして、日本からの観光客の方々が、まず初めに、台湾に対して抱くイメージとして「美食」を思い描くのではないでしょうか。


日本にも数店舗出店をしている、台湾料理の有名店、鼎泰豊(ティンタイフォン)ですとか、同じく有名レストランの、欣葉(シンイエ)のように、種類も豊富で、あでやかな料理もあれば、牛肉麺や、屋台料理などの大衆的な食事にも、それぞれに魅力があります。


その中でも、台湾には「素食」という食文化があります。

台湾華語で素食とは、菜食主義を意味していまして、いわゆるベジタリアンの食事のことです。これは、台湾に多くいらっしゃる仏教徒や、道教の全真教で禁じられている、豚肉・鳥肉・牛肉・魚介類などの肉類、油脂、卵、乳製品を一切使わずに仕上げている料理です。






素食のブッフェ


ですが、その見た目は、どう見ても、肉や魚、卵を使っているようにしか見えない、普通のお料理です(^^)


台湾に住んでいた頃、私の家の近くに素食のお店がありまして、よくそこへ通っていましたが、その見事なできばえと味に、本当に野菜しか使ってないの?と首をかしげてしまうような、不思議な食べ物でした。


椎茸や、昆布でだしを取り、それらは食材としてもよく使われています。






素食のナゲット。チキンナゲットみたい!



台湾は、国民の10%がベジタリアンのため、こういった分野の料理が、発展したのだと思います。


また、最近では、健康を意識する傾向が高まっているため、私のように菜食主義でない人も利用する方が増えてきているようです。


ブッフェ形式のお店が多く、私がよく行っていたところもそうでした。


そのお店は、毎日置いてあるメニューと、日替わりのメニューがあり、品揃えにも事欠かないほど、種類も豊富でした。


大皿にたくさん盛り付けられた料理が一品ずつ、店内にズラリと並べられていて、私たちは、それを皿に取り、収銀台(キャッシャー)にて、量りにかけ、グラム単位で代金を支払います。


確か、一般のブッフェ形式のお店より、割高だった記憶があります。今や、野菜のほうが肉類より値段が高いのかもしれませんね★


私は、ベジタリアンではありませんが、時々、普段からの食生活の毒抜きに、この素食を利用していました。



一家でお店に出かけていくのですが、清潔な店内にいつも漢方薬のような、薬草の匂いがたちこめていて、いつもお客がたくさんいました。


愛想のよい女将さんが、ご挨拶してくださいまして(^^)、その日のおススメのお皿を教えてくれました。


薬草の匂いは、漢方薬で使われているトウキ(當帰)やシャクヤク(芍薬)の入っている十全大補湯というスープの匂いでした。







十全大補湯



数種類の薬草が入っているため、器に入れてみると黒いスープなのですが、大きな甕の中にそのスープは入っていて、冷めることがないように開店から閉店まで、グツグツと煮立たせてありました。


これは、体の血流を良くする飲み物でして、ちょっと匂いが苦手・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、特に、血行不良のために時々頭が痛くなる、などのお悩みをお持ちの方は、ぜひ、飲むことをおススメしておきます。


私は、週に1度、そのお店を訪れていましたが、必ず、そのスープを飲んでいました。


とうてい野菜で出来ているとは思えない、料理の数々を楽しみながら、夫や息子と1週間の出来事について語り合ったものです。


私たちは、これでもかというくらい、自分たち各自の皿に、料理を大盛りに載せるのですが、それらを全てたいらげた時には、不思議と体が喜んでいる感じがしました。私の場合、毎日菜食は無理かと思いますが、たまには、健康のために良いかもしれません。


近頃の私は、有楽町近郊の美味しいお店に慣れてしまっていて、いつもお腹いっぱい油脂の豊富な食事をとっているせいか、コレステロール値が少し高く、昨年の健康診断にもひっかかってしまいました★


笑い事ではないんですよね、ホント(^^)


また、あの頃のように、週1回は、全て菜食にしてみるかなあ、と思います。


ですが、以前によく通っていた、あの安くて、気軽に入れる素食ブッフェのお店へもまた出かけてみたいです。
懐かしい味を堪能しながら、また、女将さんが作る新しいメニューとの出会いがあるかもしれません☆


ちなみに、台湾の素食は、台湾の大手航空会社の機内食や、レトルト食品、缶詰に至るまで、いろいろな食品に幅広く、採用されています。


皆さま、ぜひ、試されてみてください(^^)あなただけの特別なお店が見つかるとよいですね。




次号は、3月31日に更新いたします。翌4月の易占いの記事を予定しております。
今後ともよろしくお願いいたします☆

では、次のお話でお会いしましょう(^^)/

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